スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

シナリオの裏側を知る興行関係者の懺悔録~テレビ放送の舞台裏で起きた事件~

興行の買い値は企業秘密ですから言えませんよ。色々オプションがあったり、レスラーのタマで変わってきますからね。定価はあってないようなものです。これまでの付き合いや実績でも変わってくるからね。アゴ(食事)アシ(交通費)マクラ(宿)込みが一般的だけどこれも例外がありますよ。よく言われたのが完売満員だから大入り袋(ボーナス)出せと要求する強気の団体もありましたね。それとマクラというのは我々では別の意味で使いますがね(笑)。

やはり人気のある外人が参加するかどうかが最大のポイントでしょう。私が扱ったベスト3はタイガー・ジェット・シン、フレッド・ブラッシー、ヘイスタック・カルホーンでしょうかね。暮れのタッグ戦はドル箱だったね。年代はバラバラだけど、たんまり儲けさせてもらいました。勿論、大入り袋を出しましたし、芸者を上げてのドンチャン騒ぎ。その後の「マクラ」も付けてね(笑)。

次に重要なのは対戦カードですかね。田舎のドサ回りは力道山、馬場、猪木といったエースは6人タッグマッチというのが相場です。はっきり言ってドサ回りは顔見せ興行、アソビみたいなものでしょうしね。勿論、大都市のタイトル戦は自主興行でオイシイところを持って行ってしまうんで、客が満員の時は良いのですが、段々と不入りが続くと我々(興行主)から不平不満が募っていったわけです。6人タッグだとエース選手の休憩時間が長いので正味のファイト時間は5分程度ですからね。もう少しマジメに演じろ!ってハッパをかけたこともあります。

それでも昔は客は大喜びでした。スター選手の顔を見られるだけで満足でしたから。無論、今では通用しませんがね。そんなショーの形態でしたから年間200試合、全国津々浦々巡業ができた理由ですね。前座からメイン・イベントまでそれぞれが華のある選手がいて、パッケージとしての完成された興行の楽しさがありました。

今はどうですか? 乱立の結果、選手層は貧弱で試合内容もキャラがないからどれも似たりよったり。客は飽きてしまうんですよ。前座の1試合目からメイン・イベントまで見せ技大技の連発ですから。そうゆう試合内容だとメリハリが無く誰が強いのか分かり辛いわけです。だから平坦な印象しかなく、つまらないから次に来た時は二度と見に来てくれません。その結果が今の不人気の原因じゃないんですか?

昔からニッパチ(2月8月)は興行に不向きと言われています。2月は寒くて屋外に出ない、8月はお盆で人がいないということですが、田舎だとお盆に人が増えるわけですから好都合です。2月の寒さは各団体も考えて南の方で興行日程を組むわけです。2月の北海道シリーズなんてありましたか?曜日は土日がベストですが週休2日の影響で金も良くなりました。その地区の特別行事とは重ならないように気をつけていますよ。

後、問題だったのが当日のテレビ中継が有るか無いかです。生中継が有るとテレビの桟敷で見ようと会場に足を運ばない客がいるんですね。大都市のタイトルマッチ戦は別の話であくまで田舎のドサ回りだからですよ。対戦カードはタイトルマッチの前哨戦の意味あいがありますから、外人選手の強さをテレビでPRする筋書きが多いわけです。

つまり、日本人スターの強いシーンは余り見れないわけです。良いカッコをする役は外人なんですよ。だから日本人が勝っても反則勝ちや負け役レスラーをあっさりフォールして終わりというシナリオしかありませんから、客は欲求不満を覚えるわけです。そんな試合にカネ出して見たくないっていう心理ですよ。だからテレビ放送のある興行は売値を値引き交渉します。

それにテレビがあると20時50分には全ての試合が終わるということも知ってましたから、みんな時計を見ながら観戦するわけです。公民館や体育館の使用時間も決められていますから、そこから試合時間を逆算しますからレスラーはやりにくかったと思います。試合中にリングアナが途中経過の時間をアナウンスしだしたのは、レスラーとレフリーに教える隠語みたいなもんです。

中にはTVディレクターが紙に残り時間を(カンペ=カンニングペーパー)書いて教えたという都市伝説がありますが、私は知りません(笑)。毎週20時50分に終わるのは八百長の証拠だという視聴者からの抗議も来たようで、それからは時々、逆に生中継内では終わらないように、「逆ヤラセ」いや演出が取り入れられたようですよ(笑)。



スポンサーサイト

テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

ブロマガ

紹介文:門茂男主宰のユニオン元会員で、同氏には長年に渡りご交誼を賜った。ライフワークであった「ザ・プロレス365」の未発表を含む取材メモを見せて頂き、その要点を再構成した「門茂男メモ」と数名のプロレス記者から入手した情報をベースに記した昭和プロレスのテーマに迫ります。
ミスター高橋の「流血~」本で白日の下に暴かれたプロレスの実像ですが、単なる暴露もので終わるのではなく、門氏が追及したレスラーの人間性にまで同じように迫りたいという思いです。

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

プロフィール

シンタロー

Author:シンタロー
プロレスのテレビ初観戦は小学生前の幼少期に祖父宅で見た力道山プロレス。その当時、一番印象に残っている試合は降参しないと足が折れると技の恐ろしさを足4の字固めで教えてくれたザ・デストロイヤーや、吸血鬼を連想させる噛みつきで相手を出血させるレスラーの怖さを知らしめたフレッド・ブラッシーよりも、幼心にはコミカルな妙技で笑い転げたミゼット・レスラーとのタッグマッチであった。それは祖母が馳走してくれた三ツ矢サイダーの味と共に脳裏に刻まれている。放送日の詳しいことは不明だが、昭和35年8月にミゼット・レスラー(名前は不詳)初来日の記録がある。テレビ観戦がその時期のどの試合であったかは今となっては調べようもないのが残念である。
一般総合雑誌・書籍編集者として多数のプロレスや格闘技関係の企画立案に参画し、馬場、猪木、大山倍達、木村政彦を始め多くのレスラーや格闘家を取材。プロレス界のご意見番・門茂男氏とは編集ジャーナリストの大先輩として長年に渡り公私ともども御交誼を賜った。お会いする度に未整理、未発表の「ザ・プロレス365」のラフ原稿を見せて頂き、同時に門氏が口頭で語った様々なある事件の真相や噂(裏付けが未確認)を氏の了解を得てノートにまとめ「門メモ」として所有する元ユニオン会員。

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
1675位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
格闘技
102位
アクセスランキングを見る>>
ブロマガ購読者向けメールフォーム
FC2アフィリエイト
国内格安航空券サイトe航空券.com
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。